U of S, Saskatoon, Saskatchewan, Canada: June 2023 |
このメモでは私がカナダの永住権保持者と結婚してファミリースポンサーで永住権申請 (国内申請) した時に実際に提出した書類やフォームの書き方等、参考にした資料などを紹介します。
2023年11月にオンラインで提出しました。
自力で提出したので正しいのかわからないままに提出した箇所もあります。できるだけIRCCのサイトやコンサルの方のウェブサイト等を参考にしつつ書類を作成していますが、わからないときは適度にFacebookのグループ等を参考にしつつ一番良さそうと思う方法で記入したりしています。AORが届いているのでとりあえず大きな間違いは無いはずと思いますが、追加書類等が来る可能性もまだあります。
それと、私は永住権の申請をする前にビジターレコード (滞在の延長許可) の申請をしました。申請時にはまだ承認が降りていない状態でしたが、その後、無事に承認されて滞在許可期間が1年と数ヶ月延びました。
以下フォーム全部を網羅するような書き方ではなく、あくまで自分がつまずいた所を重点的に紹介したいと思います。
リンクを載せているページはIRCCのサイトなので英語、もしくはフランス語ですが、ページのURLをコピペしてGoogle 翻訳に張り付けると、丸っと翻訳されたページが表示されるので便利です。重要な箇所は原文で確認した方が良いと思いますが、ページが長いので日本語にしてさらっと読んだほうが楽ですね。
メモに含まれるのは以下:
1. 申請資格について
スポンサーになれる条件:
- 18歳以上
- カナダ国民、カナダの永住者、またはカナダで先住民として登録されている人
- カナダ国民である場合は申請者が永住者資格を取得した後カナダに住む予定であること
- カナダ永住権保持者である場合は申請時にカナダに住んでいること
- 障害者支援以外の理由で社会扶助を受けていないことを証明できること
- 申請者の生活に必要とされる基本的なニーズを提供できること
スポンサーされる方 (申請者) の条件:
- 18歳以上のスポンサーの配偶者、コモンローパートナー、もしくはコンジュガルパートナーである
- (コモンローとコンジュガルパートナーについての条件はここでは割愛させていただきます。)
- 22歳以下の未婚の子供
社会扶助について:
いつまでリンクがつながっているかわかりませんが、
IRCC Q & A セクションより: What’s considered social assistance when sponsoring my parents and grandparents?
これによると州または準州から支給される、特に最低限な生活に必要とされるものに当てられる給付金 が該当する社会扶助と見られ、支給を受けている、もしくはこれまでにスポンサーした人が受け取っていた場合はスポンサーできません。もしくは支給された額を払い戻すことでスポンサー資格を得ることもできるようです。
2. 必要書類の確認
1. IRCC: 配偶者、パートナーもしくは子供をスポンサーする場合のプロセス
こちらの How to apply から最新の情報を確認
2. PRプロセスの紹介ページ内のアプリケーションパッケージと書かれたリンクを開くと申請者に必要な書類が確認できるページに行きます。→ IRCC: 申請書類パッケージの確認
- スポンサーされる人のカテゴリ
- 現在住んでいる国
- 上記以外でパスポートや結婚証明書を発行した国
を選ぶと必要となる書類のリストが表示されます。
3. PR ポータルのアカウント作成
全ての書類はPRポータルにて申請者がアカウントを作成して提出します。
アカウントを作成して、「新しいアプリケーションを始める」を選択、そして申請プログラムを選びます。
聞かれるのはProgram、Category、Subcategory とアプリケーションの名前です。
- Program では Family
- Category は 結婚しているのであれば Spouse
- Subcategory では 国内申請であれば Spouse or common-law partner in Canada Class、国外申請であれば Family Class (outside Canada) を選びます。
アプリケーションの名前は自分がわかりやすい名前であればなんでも良いと思います。私は申請年度を入れました。
次にプロフィールの記入すると実際にフォームをアップロードするページになります。そこでも必須のフォームについては確認できます。
3. 提出した書類リスト
以下が私たちが実際に提出した書類のリストです。
スポンサー:
- 【IMM 1344】 スポンサーへの申請とスポンサーの同意書
- 【IMM 5532】 交際に関する情報とスポンサーシップの査定 Part A, C
- PRカード – 裏表
- 雇用と収入の証明 – 雇用主からのレター、notice of Assessment (line 15000項目が記載されているページ) と過去半年分の給与明細
- IMM 5532で記入しきれなかった住所や職歴、合わせて無職だった時にどうやって生活していたのかを説明したレター
申請者:
(以下、上記三点オンラインで記入)
- 【IMM 0008】申請フォーム – 一般
- 【IMM 5406】 追加の家族情報
- 【IMM 5669】 スケジュール A – バックグラウンド / 宣言
- 【IMM 5532】 交際に関する情報とスポンサーシップの査定 Part B, C
- パスポートのスキャン – 写真のページ
- カナダでのステータスの証明 – フライトの半券とビジターレコードの申請が受理された時のレター
- 戸籍謄本と改製原戸籍謄本 – 原本のスキャンと翻訳書類一式
- 結婚証明
- 警察証明 – 5カ国分 !!
- IDの写真 – ロンドラで撮影、裏に住所入りの写真のスキャン
- メディカルインフォメーションシート (ビジターレコードを申請する際に過去に住んでいた国がメディカルチェックが必要な国にリストされていたため事前に受けました。)
交際の証明:
- アパートの契約書 – 連名
- 銀行のジョイントアカウント
- 同じ住所の証明と経済的にサポートしあっているという証明 電気、インターネット、携帯の請求書
- ソーシャルメディアの投稿のスクショ
- サポートレター (友人3名と両方の家族からで、合計5通)
- 写真 – 20枚
その他:
- 【IMM 5533】チェックリスト
- 申請料金の支払いレシート – C$1165
- わかりにくい箇所の説明文 (Letter of explanation)
- 提出した書類のファイル名と説明のリスト – 交際の証明として添付した写真の説明文含む
- 過去10年間に住んでいた国のリスト – リストがフォームに追加できなかったため
- 学歴 (語学学校をIMM 5669に含めなかったため一応語学学校を入れた学歴を含めたリスト)
- スポンサーと申請者からのレター
ちなみに旅行歴を記すYour Travels (IMM 5562)は現在住んでいる国によって提出が必要となる場合があるらしいのですが、私は必要なかったです。過去10年分の旅行歴なんて考えただけでやる気を無くてビビってましたけど、必要なくて本当によかった。
4. 提出書類の記入について
IMMフォームはアクロバットでしか開けないのでフォームをダウンロードしてアクロバットリーダーで開いてください。
スポンサー:
【IMM 1344】 スポンサーへの申請とスポンサーの同意書
特に難しい箇所はなし、該当する部分にスポンサーと申請者の署名、日付をタイプしてValidateボタンを押すとグラフィックコードが追加されます。
【IMM 5532】交際に関する情報とスポンサーシップの査定 Part A, C
IRCC: 配偶者、コモンロー、コンジュガルパートナーと扶養している子供のスポンサー – 完全ガイド (IMM 5289) ページ内に詳細なガイドがあります。
Client ID/ UCI: これまでビザの申請等してなければ無いので空欄。相方はPRを取得した際の、私はビジターレコードを申請したときのUCIを記入。
職歴: 間が開かないように記入!無職や学校に通っていた期間もUnemplyed やStudent 等記入。私たちは例えば2021年5月に転職した場合は2020-09 to 2021-05 compay A, 2021-05 to 2023-12 company Bと言うふうに前のリストの終了月 と 次のリストの初めの月を同じ月にしています。完全ガイドには2020-09 to 2021-05 compay A, 2021-06 to 2023-12 company B と言うふうに前のリストの終了時の次の月のを次のリストの開始という記入がサンプルとして載っているのですが、それだと私たちの場合は実際とは違ってしまうので上記のように記入しました。
該当しない箇所には N/A と記入 – 例えばこれまでにスポンサーした人のリスト全ての欄
住所歴: ギャップができないように記入、申請者の住所歴と同じ場合は間違いないように。
Part C : 親しい友達や家族、子供はあなたたちの交際を知っていますか?YESの場合は名前と会った日の記入するのですが、私たちはそれぞれの両親と結婚式にも出席してくれた友人一人を記入して、両親の欄の会った日のところにはN/Aと記入しました。(互いの両親にはまだ直接会ったことないし、自分の親と会った日?誕生日?とか考えてN/Aに。)
その次の質問で結婚式や披露宴についての質問があって、どちらの家族も参列していないのでその理由を書いています。高齢で長距離の移動ができない等
将来的にお互いの母国へ訪問して家族紹介をする予定ですが、それは実際にはすでに行った式に参列していないことに対して、将来の約束をあげることは大してプラスにならないとの意見をいただいたことがあって記入していません。FBでは実際に式を挙げる予定を記入して追加の写真を求められている人もいたので、予定が確実でないなら書かないほうが良いのかなと思いました。
署名: このフォームにはスポンサーと申請者がそれぞれ2回ずつ署名する箇所があります。ちょっと他のフォームと違うので注意 (私はマックなので相方のWindows PCを使用)
署名方法等はちょくちょく変更になっているので最新の情報を取得してください。
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- フォームをダウンロードして記入
- ファイルメニューから「印刷」を選択
- 「Microsoft Print to PDF」を選択
- ファイルをデスクトップに保存
- 再度フォームを開いて署名フィールドに名前を入力してフォームに署名
- 保存
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【雇用と収入の証明】
IMM 5533 (チェックリスト) 内でスポンサーの雇用と収入について証明を求められます。通常であれば雇用主からのレターとnotice of Assessmentがあれば良いのですが、まだ今の仕事についてから期間が短いので給与明細もつけました。
申請者:
【IMM 0008 ポータル内デジタルフォーム】IRCC: フォームの記入ガイド
Place of birth: ガイドにはパスポートもしくはトラベルドキュメントに記載がある場所。と書かれているのですが日本のパスポートにはその記載がないので、戸籍謄本に記載のある市を記入しました。
Current country of residence: ビジターを選択して、さらにいつまで滞在か記入するのですが私はビジターレコードの申請が承認されることを前提に1年後の日付を記入しました。この頃はビジターレコードの申請は出していたけど承認がまだ下りていませんでした。Letter of explanationに上記の説明と入国時のスタンプがないこと、フライトの半券、eTAの承認メール、ビジターレコードの申請受理のレターを添付しました。
過去に住んだ国: 過去5年に国籍がある国以外で6ヶ月以上住んだ国の記入。フォームの仕様で2カ国しか記入できなかったので Letter of explanation にその旨を記し、記入できなかった国のリストを記載。合わせて別紙にこれまでに住んだ国の滞在ステイタスとビザの画像をまとめて提出しました。(ビザの画像はIRCCの指示には入っていないのですがコロナ禍の時に特別処置で滞在していた国があり、ちょっと心配だったので説明文と合わせて提出しました。)
National Identity document: 日本ではないのでNo にチェック
Education: 小学校から数える。アメリカの語学学校を含めるのか迷ったので(フルタイムで学生ビザ取得していたし)、IRCCのFBから聞いてみたところ通常は語学学校入れないけど、一応追加の書類として語学学校の情報も別途入れておくことを勧められました。
【IMM 5406 ポータル内デジタルフォーム】 追加の家族情報
相方や兄弟などその人、や子供がカナダ人か永住権保持者かには関わらず全ての親族の名前と住所、連絡先を記入。
日本名はアルファベット表記の後に日本語表記をする。例: Taro Tanaka 田中 太郎
【IMM 5669 ポータル内デジタルフォーム】 スケジュール A – バックグラウンド / 宣言
これが私が一番苦しんだフォームです。あまり経歴がややこしくない人はそうでもないかもしれませんが、私は過去10年でほぼ毎年引っ越していて住所を書き出すだけで一苦労。
Education, Personal History, Address はポータルの仕様で途中のリストを足すことができないので、あらかじめエクセルか何かでリストを作って、コピペして記入することをお勧めします。
全ての名前をアルファベット表記と日本語表記をする。(もしかして高校名も日本語を追加すべきだったのかもと後で気づきましたが私は英語のみで記入。)
母親の名前は生まれた時の名前、つまり結婚して名前が変わっている場合は旧姓を書く。(父親の所にはそういう指示ではないのが不思議です。)
Education: 各項目の就学年数は小学校が6、セカンダリーも6年 (中学校と高校)、大学4年その後、アメリカで行った短大やら大学院やらを足しました。
Personal History:
間が開かないように記入。
ステイタス (職業等) が変わらなくても市や国が変わる場合は別に記入しました。例えば私はカナダ国内ではずっと無職ですが、一度引っ越していてそれぞれ別に記入しました。
旅行は1ヶ月以上の旅行のみ書きました。
Address:
間が開かないように記入。
署名について: この書類は私が書類の準備を始めた頃はフォームの記入の所に、署名欄があったのですが、いざ提出するときくらいになって署名欄が全体の宣言のところ(ページの一番下)に移動してました。なので今はフォーム内での署名はできません。
交際の証明:
ソーシャルメディアの投稿のスクショ
ソーシャルメディアで結婚の報告をしてる投稿や旅行などで友人が投稿した写真をPDFにまとめて提出しました。
サポートレター (友人3名と両方の家族から)
サポートレターは本人たちとの間柄よりも社会的に信頼性が高いとされる職業の人に書いてもらう方が良らしいです。(複数の移民サポートウェブサイト参照) 私たちはたまたま共通の仲が良い友人が大学教授だったのでお願いしました。後は結婚式に出席してくれた他の友達。会った日とか入れて欲しい内容を入れたドラフトを送って書き直してもらい、署名を入れてスキャンを送ってもらいました。
写真 – 20枚
私が申請した時はアップロードする一つの項目につき5つまでで、書類のサイズが4MBまでだったので10枚ずつをワードに貼り付けて2つの写真ファイルを作りました。それぞれの写真に番号を振って、説明文を別途準備しました。
その他:
【IMM 5533】チェックリスト
チェックリストには該当しない場合はチェックをせずにチェックボックスの横にN/Aと足します。
わかりにくい箇所の説明文 (Letter of explanation)
記した内容をさらっとリストすると
- 現在のステイタスについて
- 過去5年の間に住んだ国について
- 長期旅行中の住所が日本になっている説明
- アメリカの語学学校を教育セクションに入れてないけど添付に詳細入れたこと
- 大学名が長すぎて収まってないので、正式名称
- 大学院がコロナで途中、オンラインのみだったので移住国と所属先所在地が違うこと。
など
スポンサーと申請者からのレター
私たちは大学院の同級生なのですが、コロナ禍だったのでオンラインの授業と対面があってどっちがどこにいてとかがわかりにくかったこともあって、お互いに馴れ初めレター (narrative of our relationship)を書くことにしました。どうやって知り合ったか以外に旅行に行った思い出、結婚式、そして今後の予定についてあまり硬くなりすぎない感じで書きました。
メモ:
各種レターや別途準備したリスト等には申請者とスポンサーの名前、申請クラスと書類の名前をページの一番最初に書いています。
提出書類にはIRCCの薦めるファイル名をつけることが推奨されています。”苗字-名前-書類のカテゴリ-数字”
例えば “Wong – John – Proof of Education -1.”
相方の書類は相方の名前をつけてわかるようにする。
書類はできるだけまとめてみたものの、40近くの書類があったのでそれぞれ何のための書類かわかるように表にまとめて提出しました。
5. 一番よく聞く失敗
FBのグループを見ていると署名ミスで書類が返却される人が多いように思います。忘れたとかじゃなくて、最近署名の場所が変わったオンラインフォームがあって、署名したはずができてなかったとか。後は、家族情報について記入漏れ。カナダ人の子供の情報が漏れてるとか。
書類の受理のレターを受け取るまで長くて数ヶ月かかるので、返却されてしまうとさらに数ヶ月かかってしまい精神的に大打撃。私もAORを受け取るまでビクビクしてました。
6. 今までのタイムライン
2023年
11月初旬 申請書類提出
11月下旬 AOR
12月中旬 メディカル completed
12月下旬 バイオメトリックリクエスト、completed
後は進んでいません。
7. 費用
申請料は
スポンサー費、申請料、よくわかってないけど移民登録料?、それにバイオメトリックの費用と合わせて: C$1165
少し前まではコロナ対策なのか、他の移民プログラムでバイオメトリックを受けていたら同じデータで大丈夫だったのが終わって、今は永住権申請する際は必ず受ける必要があります。