カナダ永住権 ファミリースポンサー 国内申請 2023 -準備編-

カナダ永住権
Saskatchewan, Canada: July 2023

このメモではカナダの永住権保持者と結婚してファミリースポンサーで永住権申請 (国内申請) する場合の、私が特に考慮した点や悩んだことを紹介します。実際に提出した書類やフォームの書き方等はこちらから

 
私たちは一回だけコンサルの方に相談をさせてもらった以外は自力で書類を作成しました。しかしどの夫婦、パートナーにも色々な背景があって、全く同じ状況のカップルなんていないので他の方のブログを参考にしながら自分たちの書類を試行錯誤しながら作成しました。
なので、このメモも本当にあくまで参考までに留めていただけると幸いです。できるだけIRCCのサイトから該当する箇所の引用をしていますが、その他の引用はそんなこともあるんだねくらいで読んでいただければちょうど良いのかなと思います。
IRCCやその他の膨大な情報の中から有益で信頼できる情報を探す手間だけでも省くお手伝いができればと思いこのメモを公開しています。
記載しているのは2023年12月時点での情報です。

1. はじめに

何度も書いちゃいますがどのカップルにも様々な背景があって状況は違います。
加えて担当者によっても対応に多少の違いがある場合もあったり、時期によって進行スピードも違います。特にお互いの国籍、交際/結婚歴、子供の有無、初婚かどうか、スポンサーの経済力等。
まだ永住権の承認が出ていないので以下の判断が最善だったどうかは、まだわかりません。
そして申請に関しては毎月のようにアップデートがあったりします。例えば以前は国外申請の場合はワークパーミットの申請はできなかったのが、今は申請が可能になりました。
ワークパーミット申請したいから国内申請にしたのに! と言った感じで準備中に仕様が変更になることも。
ですので、調べたりフォームのダウンロードをする場合は情報元や鮮度を確認することをお勧めします。
このメモの基準となる私たちの背景:
  1. 永住権保持者とeTAで入国したビジター
  2. 申請者 (Principal Applicant) は日本国籍
  3. 過去10年以内に5カ国に長期滞在歴あり
  4. 相方は自力で永住権を取得 (スポンサープログラムではない)
  5. 私がビジターで入国後にカナダで2023年に結婚
  6. 子供はいない
  7. 現在はアルバータ州で一緒に住んでいる
まずはIRCCのサイトでスポンサーの資格についてやプロセスについてを確認。見づらいしたびたび変わるしどうにかならないのかと思うものの、これを読むしかない。
まずはこのページから

2. 国内申請か国外申請か

申請の書類を記入している時にちょっと混乱したので前置きしておきます。
配偶者に限らず、家族のスポンサーによる永住権の申請はとりあえずIRCCのサイトを見る限りはファミリースポンサーという方がわかりやすそうなので私はそちらに統一します。 (以前はファミリークラスと呼ばれていたのか日本語のサイトではそう書いてあるのが多いです。)
というのも、申請時に選ぶ項目の中で、国外申請=ファミリークラスという記述があるのでどっちもファミリークラスにするとわかりずらい。

以下概要とメリット

ファミリースポンサー
国内申請 / Inland 国外申請 / Outland その他家族のスポンサー
カナダ国内で一緒に住んでいる少なくとも申請が完了するまで長期で出国の予定がない 国内でも国外でも一緒に住んでいないもしくは出国の予定がある Family class
Spouse or Common-law partner in Canada class Family class
Spouse or Common-law partner apply under family class
1. 今は国外申請より所要時間が短い 3.  国外に出られる
2. パートナーとの会話を晒さなくても良い 申請が拒否された場合は控訴できる

詳しくはこちらの IRCC: Who you can sponsor から

1. まず所要時間については以下のリンクから確認できます。あくまで目安です。オンラインになって多少速くなりました。(ケベック州以外)

国内申請 (ケベック州以外) 国外申請 (ケベック州以外)
2. 国外申請の場合、というか一緒に暮らしていない場合は (一緒に暮らしていて国外申請を選ぶ場合は分かりませんが)、二人の会話、ラインとかWhatAppのテキストを10ページ以内にまとめた書類が必要です。ちょっとめんどくさいし恥ずかしいし、なんでこんなプライベートなものを提出しなければいけないのか疑問です。しかも10ページ分の会話が英語かフランス語ではない場合は翻訳もしなければいけないはずなので高くつきそう。
同居している場合には同居の証拠を提出します。
3. 正しくは – 心配なく国外に出られる。国内申請の場合はカナダからでないことが推奨されており、”何らかの要因で再入国ができなかった場合には国外から新たに申請し直す必要があります。”と上記ページには記載があります。

その他のポイント:

  • 以前は国内申請のメリットとして挙げられていたワークパーミットも2023年5月の発表により国内で一緒に住んでいることを条件にどちらの申請でもワークパーミットの申請ができるようになりました。しかしオンラインでは以前のように永住権の申請と同時にワークパーミットの申請はできないようです。
  • ビジターで滞在していても国内申請は可能です。
  • スポンサーがカナダ人の場合は申請時にカナダ国外にいても申請はできますが、永住権保持者はカナダに住んでいないとスポンサーできません。

私は申請の準備に思った以上に時間がかかってしまってその間ずっと無職だし、学校に行こうにも永住権取得できれば学費が半額以下になるのに、と思うと行けなくてそんな状態なので友達もできず結構きつかったです。なので、国内申請の方が早くても、自由度の高い国外申請の方が良かったかなと思いました。

3. スポンサーの経済力は必要か

IRCCのガイドにはいわゆる孫が申請に含まれる場合以外は最低必要収入の規定はありませんと記載があり、無職でもスポンサーになれるはず。
でもスポンサーは申請者が政府の生活保護等が必要ないように生活に必要なサポートをするという契約書に署名が必須です。提出書類のチェックリストにも、(経済的に) 申請者をサポートできることを証明してください。という項目があります。
じゃあいくらあれば良いの?と調べたものの分からず。
あくまで参考までに、とあるカナダ永住系 Youtubeでは他の永住権プログラム申請の際にパートナーを申請に含む場合の最低必要収入の参考にしていてそれだと二人生活で C$ 17,000くらい
とりあえずうちではアルバータ州で1ベッドルームのアパートを借りて暮らせている(ぎりぎり)ので足りてるはずと判断しました。

4. オンラインとペーパーベースで変わったこと

ファミリースポンサーの申請は去年の9月から完全オンラインになりました。提出書類も申請者が提出するフォームはオンライン上で記入する方式に変更。変更された仕様の中で気になったのが、ワークパーミットの申請について。
ペーパーベースの申請では、永住権の申請書類を郵便で送るときにワークパーミットの申請も同封していたようですが、今は基本的には永住権の書類が受理されてから (Acknowledgement of Receipt, AOR受け取り後)しかワークパーミットの申請ができないようです。
ちなみに2023年12月現在、AORは書類の提出をしてから2−3ヶ月で届くのが平均らしいです。(FBグループ参照) 私の場合は、1ヶ月以内に届きました。

5. 移民コンサルタントに頼むかどうか

私たちの場合は初回無料相談のみを受けてもらって、結局自分たちで申請準備をすることにしました。でも後になってやっぱ依頼しておけば良かったと後悔する時もありました。実際のところ、自分たちでも準備はできたし、依頼していたら経済的にもっと困窮していると思うのでどっちが良かったのか今でも分からないです。
依頼しておけば良かったと思うポイントは夫婦仲かなと思います。当たり前なんですが、これは私の永住権の申請で、時間があるのは私なので必然的に準備は私がしているのですが、これに段々イライラしてきた。二人で話し合って決めたとは言え、カナダに来たのは相方がいたから!だから私は二人で準備するものという意識があって、結構すれ違い。お互い、過去の経歴からプライドもあるので申請のことで意見が分かれるたびにガチで喧嘩が勃発。スポンサー側で準備が必要な書類ができていないことでイライラが積もり家出したことも度々。
それと、申請の準備がほぼ整った後に相方の転職とそれに伴い引っ越しが決定。スポンサーの経済力はあればあるほど安心なので転職完了後に申請することにしたのですが、そのせいで2ヶ月のロス。さらにイライラ。
そんな中、なんでカナダに来たんだろうと悩むことも少なくなかったです。依頼することで専門家の意見を聞けて無用な喧嘩や無駄な時間ロスを回避できるのであれば価値があったのではと思います。
ただ、私たちはお互いに新移民で経済的に余裕がある状況ではない、すでに書類の準備が進んでいた、あとは英語に問題がなかったので自力で提出しました。
どちらにしても早めに初回相談をされることを強くお勧めします。

6. 参考にしたサイト

(どちらもコンサルタント等の資格がある人とかではないので内容を参考にするのであればIRCCへの問い合わせ等と合わせてみた方が良いかと思います。)
Hit Submit & Canada
書類の書き方など疑問に思うところをほぼ全て網羅していて便利。
Facebookのサポートグループ
グループへの参加同意が必要。申請者が疑問に思いそうなことをガイドに載せていて便利。過去のポストで見当たらなかった疑問は投稿すればすぐに答えてくれます。時々回答が大雑把なので注意が必要なことも。
その他のFacebookグループではいろんな人がタイムラインを投稿していて、人それぞれ進行スピードは違うとはいえ、参考になりました。
IRCCの公式フェイスブックページ
一般的なことに限られますがIRCCに直接質問が送れます。私は忘れた頃に返事が来ました。
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