結婚証明書 / 婚姻証明書 2023年にカナダで結婚 -サスカチュワン州の場合-

カナダ永住権
Saskatchewan, Canada :2023

このメモではカナダで国際結婚するときに必要な手続きを私の体験に基づいて具体的に紹介します。私の相方は永住権保持者です。

ご紹介するのは私が結婚したサスカチュワン州での手続きとなりますが大体はカナダ全土で同じかと思われます。しかしながら結婚に必要なマリッジライセンスを受け取る際の書類や受け取り方法に違いがあるようなので、各州のウェブサイト等からご確認ください。
主な筋書きとしてはマリッジライセンスを取りに行く。誓いを立ててライセンスに署名して結婚する。コミッショナー(もしくは牧師等の宗教関係者で資格のある人)が書類を役所に送る。結婚証明書の取得の申請をする。
注:海外で、日本国籍以外の人と婚姻関係を結ぶには日本式と外国式の二つがありどちらで手続きを行っても永住権の申請には問題がないはずです。しかし、カナダは代理人を置いてのバーチャル結婚 (proxy marriage) を認めていません。結婚するときは二人とも同席して式を上げる必要があります。
詳しくは各州の婚姻に関するページ、IRCCのページをご覧ください。

1. 結婚証明書について

発行機関: カナダ州政府
担当: サスカチュワン州ではライセンスの発行に関してはMarriage Unit、結婚証明に関してはeHealthという保険関連の部署がその他のデータも管理しているようです。
結婚証明書は英語では Marriage certificate
いわゆる婚姻届、結婚許可証は Marriage license
結婚するとコミッショナーから Marriage registration number の連絡が来てその番号で下記のeHealth ページから申請ができます。

2. カナダで結婚するには

結婚のタイミングや場所は人それぞれ都合や思い入れがあると思うのですが、私たちはいろいろ事情が重なってお互いにとって母国ではないカナダでシンプルな式を上げました。両者ともにビジターでも結婚はできるようなのですが、私たちの場合は私がビジター、相方がPR保持者です。(ビジターは長期の滞在許可、学生ビザや就労ビザがない状態ことを言っています)

手順:

  1. ライセンスの発行をしている所に以下を持参してライセンスの購入に行く
      1. 両者とも政府発行のIDを2つずつ。(一つは必ず写真入り)
      2. 購入費用 $60
      3. 離婚歴がある場合は離婚証明書
  2. コミッショナーの予約
  3. 挙式
  4. コミッショナーが数日中に書類を州政府に送る
  5. 数週間後に結婚証明書の発行申請
  6. 待つ
  7. 待つ
  8. 結婚証明書が普通郵便で送られてくる
ライセンスの発行についてはこちら
(ついでに今住んでいるアルバータ州: ライセンスの取得)
結婚証明書の発行申請はこちら

ライセンスの発行:

サスカトゥーンではライセンスの発行は、主に宝石店か保険会社で、私たちは一番近かった所に電話して予約しました。リストは上記のウェブサイトに載っています。
アルバータ州だとレジストリーで発行しているようです。

注意事項:

  • ライセンスは結婚当日まで大事に保管してください!折り曲げたり汚れると無効になります!
  • ライセンスには両親の名前と出生地を記入するので覚えてない人は確認が必要。
  • 政府発行のIDとして相方はパスポートとPRカードを持って行きました。(免許は住所変更中だった) 私はビジターなのでカナダ政府の発行した書類は持っておらず、事前にMarriage unit にメールで確認して、国際免許証とパスポートを持参しました。問い合わせ先は上記のサイトに記載があります。
  • 一応、当時住んでいたアパートの契約書も持参しました。
  • サスカチュワン州のライセンスは90日有効で発行の次の日から有効です。アルバータ州のライセンスは発行の当日から有効で、3ヶ月有効。微妙に違うんですね。。。
  • 他の州では独身であるという証明の提示を求められることもあるそうです。(ブログで見かけました。)その場合は領事館で婚姻要件具備証明の発行をしてもらうことになるかと思われます。

コミッショナーの予約:

サスカチュワンの場合ではコミッショナー(公証人)か任命された聖職者、いわゆる牧師さんなど複数の選択がありますが、私たちの場合は宗教は関係ない公証人にお願いしました。
しかし、たくさんいてどうしたものかと思いました。Webページを見て素敵そう且つお得な所にしました。値段は一番シンプルなので$125くらいが相場かなと思います。
これも時期によると思うのですが、私たちは確か2週間後くらいの日にちで予約しました。

3. 結婚式

証人:2人必要

私たちはアメリカから友人一人に来てもらい、サスカトゥーンで知り合いになったご夫婦に参加してもらいました。どうしてもいないときはそこら辺の人を捕まえてきても良いそうなのですが、コミッショナーによっては証人を紹介してくれるそうです。
IRCC的に知らない人を証人として式に参列してもらうのはどうなのかは別の話です。永住権の申請に結婚式の写真も提出するので、できれば知り合いとか家族の方が良い気がします。
ファミリースポンサーの永住権の申請の書類の中に両親と親族の結婚式への出席をチェックする箇所があって、別に偽装結婚ってわけではないのに、両親が出席してないのってやばいのかとか悩みました。

当日の流れ:

まず書類の必要な所に記入して、誓いを立てて、最後に署名しました。それだけです。笑
証人2人もいつかのタイミングで署名してました(覚えてない)
共通の友人たちは主にアジア中に広がっているので招待もできず、寂しいなと思いましたが、友人がZoomのセッティングをしてくれたのでバーチャルで出席してくれました!
あと、誓いの時にお互いのフルネームを言う箇所があるのですが、相方の名前が長すぎて、緊張してるし、一瞬、ヤベってなりました。

4. 結婚証明書の取得にかかった日にち

特に今年はコロナ後ということでコロナ中に挙式できなかったまたは、コロナ後に付き合い始めたカップルの挙式が多いとのことで、サスカチュワン州では結婚証明の発行に通常より時間がかかりました。余裕を持って計画を立てることをお勧めします。
州によって変わるのでご注意ください。
ライセンスの取得: 同日
結婚証明の発行は
コミッショナーによると、結婚の登録に数週間、発行に数週間: 2ヶ月以内くらい
サスカチュワン州ウェブサイトに記載されていたのは: 6 から 8 週間
しかし実際かかったのは 11週!
証明書のために結婚したわけではないのですが、永住権の申請の計画とかビジターの期限とかあるので焦りました。(結局ビジターは永住権申請の前に延長しました。)
eHealthに電話したらどうしようもないとのことでしたが、担当者に連絡してくれて担当者から進行状況をメールしてくれました。

5. 費用

結婚証明書は
Frame Certificate  $35
その他の書類で、登録に使用したライセンスのコピーは
Certified Copy  $55
結婚式はコミッショナーに
$125 プラス 写真費用
日本の戸籍謄本の感覚で何通か発行しようと思ったら結婚証明は一部しか申請できませんでした。

6. 有効期限

ライセンスの有効期限は3ヶ月もしくは90日以内ですが、結婚証明書は生涯有効かと思われます。(でもラミネートしたら無効になると書いてありました)

7. その後の手続き

領事館への届け出
結婚証明書の発行に思った以上にかかってしまったので、戸籍謄本が 5ヶ月前のものになってしまったのですが一応受け付けていただけました。(本籍のある市役所次第とのことでした。おおらかな市でよかったわ。)
そういえばその後、確認をしてないのですが、連絡がないということは問題なく届が出されているということかと思われます。
もし名前を変える方はその他、色々な変更手続きがあるかと思います。
 
 
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