Malapascua, Philippines: March, 2017 |
このメモではカナダの永住権申請をする際に必要な警察証明の国別の取得方法を私の体験に基づいて具体的にご紹介します。今回はフィリピン編。
取得と関係ないなげき:私が住んでいたのは6ヶ月と10日くらいでしかも引っ越して2週間もしないうちにCOVID-19のせいでマニラはむっちゃ厳しいロックダウンに。隣の市に行くにも病院からの診断書が必要だったり夜8時以降は外出禁止。たかが10日だけ6ヶ月を越して住んだせいでこの面倒な手続きをしなければいけなくなったのがやるせ無かったです。カナダに永住/移住を考えている人はぜひこの6ヶ月ルールを心に置いておいてください。
海外に住んでいるフィリピン人は多いし簡単に取れると思っていたのですが、結構大変でした。国外にいて取得するには国内に住んでいる知り合いがいないと取るのは難しいです。たまたま仲が良い友達はマニラに住んでおらず代理で申請はできなかったのですが一番問題だった支払いをお願いしました。”NBIクリアランス取得” と調べるとフィリピン国内での取得方法は色々な方がすでにブログ等で書かれているのですが、日本からの取得方法で、現金を送ることなく支払ったのかがわかるブログ等がなくて困りました。
詳しくはIRCCの配偶者その他のスポンサー完全ガイド、警察証明についてのページをご覧ください。
IRCC: 配偶者、コモンロー、コンジュガルパートナーと扶養している子供のスポンサー – 完全ガイド (IMM 5289)
まずIRCCのサイトをチェック
メモに含まれるのは以下:
1. IRCCの求めるフィリピンの警察証明について
発行機関: National Bureau of Investigation (NBI) Multi-purpose Clearance Certificate
取得する書類の名前: NBI Multi-purpose Clearance Certificate
通称: NBI Clearance
2. フィリピンの警察証明の取得方法(国外にいる場合)
国外から取得するときに一番問題となったのが支払い方法でした。IRCCによるとオンラインか領事館から申請というさらっとした方法が載っているのですが、具体的な方法はわからず、
何件か代理を引き受けてくれそうなビザの取得をサポートしている会社に連絡して見ましたがNBIクリアランスの代理はやっていないとのことでした。
NBIに連絡するものの、指紋と申請料を現金で送ってくださいとの回答。フィリピンに現金を送るのは違法で、しかもよくなくなるらしいし、海外送金は受け付けていない、いくつかの銀行に聞いてみるも支払い用のチェックも発行していないということでどうしたものか困りましたが以下の方法でどうにか取得できました。(もしかしたらNBI宛だと合法だったのでしょうか。。。。多分暗黙の了解的なことなのかと理解しました。)
大雑把にいうと日本にあるフィリピン領事館で指紋を取って認証してもらい、その指紋カードをNBIに直接送ってNBIクリアランスを発行してもらい、送ってもらう。
NBIに代理で行ってくれる人がいるのであればその人に指紋を送って申請からお願いするのが良いかと思いますが、私はマニラに友人がいなかったため支払いのみお願いしました。
手順:
- 以下を持参して規定のフィリピン領事館 / 大使館の領事部行く(大阪は予約なし)
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- パスポート サイズ (2 x 2) のカラー写真 2 枚
- パスポートの原本と有効なパスポートのデータページのコピー 2 枚
- 支払い済みの返信用封筒(できればレターパック510)
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- NBI Clearance Form No. 5.を希望して記入、費用を支払う
- 指紋を取ってもらう
- 数日後、認証されたNBI Clearance Form No. 5.がレターパックで送られてくる
- 以下をNBIに送る
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- レター(内容は下記参照)
- 領事館から送ってもらったNBI Clearance Form No. 5.のセット(パスポートコピーと証明写真付き)
- パスポートのコピー2枚
- 返信封筒
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- 待つ
- レターに記入した代理で支払ってくれる友人に連絡がきて支払い方法とレファレンス番号を指示される
- 友人に支払ってもらう
- 待つ
- NBIクリアランスが発行されたと連絡が来たらDHLでピックアップの予約をしてNBIにその旨を連絡する
- DHLでNBIクリアランスが届く
管轄の都道府県はこちら
領事館の時間等は以下より
在大阪フィリピン総領事館 – Fingerprinting for NBI Clearance –
在大阪フィリピン総領事館 – Fingerprinting for NBI Clearance –
参考にしたサイト:
注意事項:
- フィリピン領事館は住所によって管轄が違うので確認してから行ってください。
- 私はNBI Clearance のフォームが領事館に十分にあるのか心配だったので領事館にメールで問い合わせてから行きました。(日帰りできる距離ではなかったので)
- NBIの支払いについては結局、友人に丸投げしたので詳細な手順は分かりませんが、Gcashというシステムで支払ったみたいです。これだとわざわざNBI本部に行ってもらう必要がなくて便利。
- NBIクリアランス申請料には普通郵便での郵便も含まれるらしいのですが、フィリピンの郵便システムが信じられなかったのでDHLのピックアップを利用しました。普通郵便でも良いのであればDHLの手配は必要ないです。
- DHLのピックアップはこちらで時間(NBIの営業時間内で)まで指定して担当者にラベルの印刷をお願いして、時間を伝えました。海外から予約する場合はVPN等が必要となるかも。
- 住所は以下
- NBI Clearance Center / NBI Clearance Building
- United Nations Avenue, Ermita
- Manila, Philippines 1000
同封したレターの内容:
レターには以下の内容を入れました。フォーマットがあるわけではなく必要そうな内容を書いただけなのでご参考までに。
- カナダの永住権申請のためにNBIクリアランスが必要
- 受け取りにはDHLのピックアップを手配すること
- 以下の情報
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- 名前
- 国籍
- パスポート番号、発行日、有効期限
- フィリピンに住んだ日付
- 滞在中のステイタス
- 現住所
- 電話番号
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- 同封した書類のリスト
- 代理人がGcashで支払う旨
- 代理人の名前と連絡先
連絡先:
電話番号: +639156893113
担当者: Ms. Sandra Sobida
Email: mailedclearance@nbi.gov.ph
(担当者は変わっている可能性もあります)
3. 取得にかかった日にち
問い合わせや待ち時間を入れると3ヶ月くらいかかっているのですが、指紋採取と承認には1週間弱、指紋フォームがNBIに到着してからは1ヶ月で発行されました。後は配送方法次第です。
4. 費用
申請料自体は 200ペソ (2023年の3月時点)
もしくは配送を私と同じく自分で手配して支払う場合は 160 ペソ
その他かかったのは
- 指紋採取手数料(認証付き) 3400円
- レターパック 500円
- NBIへの郵便でEMS 1900円
- DHL 11,000円(なんでこんなに高かったのか未だに謎)
後は大阪までの交通費とかホテル代とか考えると一番高い警察証明となりました。
こういう時は都会住まいって良いなと思います。
5. 有効期限
NBIクリアランスには一年後の日付が有効期限として記述されています。
6. 大事なこと
IRCCのフィリピンの警察証明の取り方の下の方に下記の注意書きがあって
NBIクリアランスに拇印とドライシールが絶対必要とのことで、取得にばかり気を取られていてまさか取得した後に何かするとは思ってもいませんでした。
ちなみに海外からの取得ではなく国内で取得して直接受け取るサインと拇印入りになるみたいですね。(もしかしたら受け取りの時に署名するのかもしれませんが)(国内で取得した人のブログ参照)
もう提出してしまったものはどうしようもないのですが、移民関係の意見交換掲示板?で調べてみると私のようにうっかりした人がいました。
その人はコンサルに相談したところバーコードがあるから問題ないと言われ実際、そのままプロセスは進んでいるとのことなのでひとまずほっとしましたが、IRCCオフィサー次第では書類が未完結ということでリターンされないかびびっています。
では本当はどうすべきかというと大半の人は自分でインクを買って拇印を押して提出しているみたいでしたが(掲示板情報)、結局どうするのが正解なのかわからないままなので、やっぱり無しで提出してオフィサーの指示待ちの方が良い気もします。
提出前の人はコンサルタントに相談するかIRCCへの問い合わせをお勧めいたします。
余談
NBIクリアランスのWebページがあってそこからも申請できるみたいですが、私は使っていないのでなんとも言えません。
初めて申請するときは指紋を送ることになると思うので結局は同じ手順になる気がします。
取得後に自分のアカウントが反映されてるか確認ができます。