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Muttart Conservatory, Edmonton, Alberta: June 2023 |
このメモではエドモントンでの仕事探しについて紹介します。
特にNon-Profit でのボランティアやお仕事を探している人の参考になるかと思われます。
1月下旬にOWPを受け取ってからまずは、SINを受け取りに行って (4時間以上かかった) 本格的に探し始めたのが2月の中旬。約2ヶ月間レジメとカバーレターを送り続けるも全く反応がない。
日本だったら自分の経歴がマッチしてるとかこれくらいなら面接まで行けるかなとか多少はわかるけど、カナダでの就活では全てが手探り状態。特にカナダではカナダでの仕事の経歴が重要視される、というか他国での経歴はあんまり考慮されないと聞いていて、ソーシャルメディアでも母国では弁護士や医師だったとしてもカナダではウーバードライバーやファーストフード店から始める話をよく見かけます。ファーストフードで働くのが悪いとかではないですが、これまでの経歴や資格と関係ない職種から始めるのは精神的に結構しんどいです。
約2ヶ月の間にもう相方置いて帰ろうかなとか、やりたい仕事を目指して大学院まで行ったのにまた、一からやり直しなのかと自暴自棄になること数えきれず、今まで一番大変な就活だった気がしています。しかも家賃の高騰や治安の悪化などから海岸沿いの都市部から引っ越してくる人も多くアルバータ州は今、求職者で溢れています。Indeedだと応募した仕事への応募数が表示されるのですが、地方のNPOの募集でも300超え。
それをどうにか乗り越えて、幸運にも希望の業種で仕事が見つかりました!
私の就活についてと、効果があったと思われる方法について紹介します。
1. ボランティア活動
私はビジターで入国後に結婚して、ファミリースポンサーを申請、Acknowledgment of Receipt (AOR) が届いてからOpen Work Permit (OWP) の申請をして、受け取ったのが入国してから9ヶ月後でした。
9ヶ月の無職期間にできることと思い、ボランティア活動をしていました。ビジターでも基本的には、ボランティアができるのですが、本来であれば給与が発生する”仕事”を無料で行なったり、カナダ人や永住者の仕事を奪ってしまうような活動は “Work” とみなされるため就労ビザが必要となります。
9月に引っ越したので続けられなかったけど、
Saskatoon Open Door Societyでのボランティアは楽しかったです。移民難民の支援団体で、ボランティアの登録やオリエンテーションなどがシステム化、デジタル化されていて都合の合うボランティアに好きなだけ参加できるのが良かったです。
ボランティアを募集している団体はたくさんあるのでネットで検索すればたくさん見つかります。
以下参考までに:
私がボランティアしている移民難民サポートの団体の担当者によると、職種に関わらず無職期間が長くなるよりはボランティアとして活動して履歴書に記入することで就職に有利になるとのことなので、まずはボランティアをしてみるのも良いかと思います。
気になる団体があってもしボランティアを募集しているなら、まずはボランティアから始めるのも有効だそうです。
以下、ボランティアお勧めポイント:
- Reference が手に入る。
- 団体によっては一定期間ボランティアすればReferenceになってくれます。カナダ国内で職歴がないと誰をReference に入れるのか悩ましいのでありがたいですよね。
- 知り合いが増える。
- カナダの求職はコネが大事と言われます。知り合いが多いだけ仕事が見つかりやすいかも?
- 職歴の空白を埋めれる
- 友達ができる。
- 求職中って落ち込みやすいですよね。同じく求職中の人と情報交換したり、励まされたりするともうちょっと頑張ろうとやる気が出ます。
追記
ボランティアの内容にもよると思いますが、ほとんどのボランティアでカナダ国内の警察証明、特にVulnerable Sector Check (社会的弱者分野スクリーニングチェック) が求められます。費用は団体持ちが多いと思います。ただ、住んでいる所によってはビジターでは警察証明が取得できないので、団体に相談が必要となるかと思います。
というのも、サスカトゥーンでは警察が、Saskatoon Policeでパスポートと住所の確認ができるもの(アパートの契約書とか) で取得できましたが、今住んでいる市はカナダ連邦警察RCMPの管轄で、カナダ政府発行の身分証明が必要と言われました。
結局、私はSaskatoon Police発行のもの提出したり、免許証を取得した後に取り直したりしました。
2. 職探ししたサイト
代表的なサイトとしてIndeed、職種➕地域でネット検索などがありますが、私がお勧めしたいのは探している業種とその地域に特化した就職支援サイト。
下記サイト含め100件近く応募してやっと一件の面接。特に、最近は求職者が多いため、投稿するや一つのポジションに100を超える応募があるのは当たり前。そのためIndeedに投稿するのを嫌厭して、自社のサイトや地域限定、業種限定のサイトで募集する雇い主も多いとのこと。
私も毎日のようにIndeedから応募したものの、自動返信のメッセージが返ってくるばかりでした。私が見つかったからって誰にでも当てはまるわけではないと思いますが参考までに。
私が現在の仕事の募集を見つけたのが:
投稿数はあんまり多くはないですが、業種に特化したサイトだと関係のないリストが少ないのがありがたい。
他にテック系、技術職系でおすすめされたのが:
3. 履歴書
履歴書の書き方はネットでいくらでも出てくるので私的に重要と思われる2つとその他気になるポイント
AI適正化
これはどれくらい有効だったのか謎なのと、今の職場では多分AIツールを使わずにちゃんと履歴書を見てくれたのではないかと思っているのですが、応募数が多そうな募集に応募するなら履歴書をAIが見やすいように編集するのは大切な気がしています。
最適化についてはこちら: Indeed; How To Optimize Your Resume for AI Scanners (With Tips)
- 応募している仕事のスキル等のキーワードを盛り込む
- コラムをつけたりロゴを入れたりしない (テキストボックスも入れない。)
ボランティアもExperienceの項目に盛り込む
最初はボランティア活動は別の項目にしていたのですが、他の職歴と合わせて表示するために、職歴の中に加えて、職業のところにボランティアと記入。職探し支援している人によるとそうすれば一番最近何をしているのかわかるからとのことでした。しかも、一番下まで見ないし。
確かに今何しているのかわからないと怪しいですよね。
Referenceはいつ渡す?
私がだいぶ前にアメリカで就活した時は履歴書につけたりreferences available upon requestと入れたりしてたのですが、最近では?カナダでは?これは古いらしく、履歴書とカバーレターのみ送り、面接に呼ばれたらその場で渡すのが普通らしいです。もちろん応募の時点でReferenceについての記述がある募集や、自社ウェブサイト内のフォームで聞かれることも。
私は面接に持って行って聞かれたので渡しました。
学歴隠蔽問題
相方も移民なので、二人して話していたのですが、他の移民からよく聞く問題に “応募する仕事に対して学歴が高すぎる時どうする” ってのがあります。例えば、募集しているのが高卒以上なのに、修士を持っていたら履歴書に書かない方が良いのか?
母数が少なくて申し訳ないけど、私の場合は今の仕事の募集に学歴の条件はなかったので、修士も記入した履歴書を送りました。相方はとあるお店でアシスタントマネージャーをしているのですが、履歴書に修士を入れていたとのことです。
ただ、隠蔽というと響きが悪いですが、職歴も関連する仕事のみを記入することもあるので高すぎる学歴を書かないのもありかなと思います。
こればかりは雇い主と職種によるとしか言えないです。参考にならずにすみません。
履歴書添削サービス
他の都市でも多分あると思いますが、私は近所の図書館で予約して履歴書のチェックをしてもらいました。その時にReferenceをいつ渡すとか、わからないことを質問できたのが良かったです。
しかも履歴書や関連書類の印刷は無料でできるので大量に履歴書を配る人はぜひ図書館の利用をお勧めします。
図書館の求職者サービス: Edmonton Job seeker
最初は希望していた移民難民の支援団体や関連業種に応募していたものの、全く面接にも呼ばれない。途中で履歴書をちょっと変えてみたり、カバーレターをAIで書いたりしても状況は変わらず、 流石に怖くなってきてGAPやShoppers、郵便局などいろいろな募集に応募してみたにもかかわらず、やっぱり返事もない。学生だったら学生向きのインターンするのが有効ですが、そういうわけにもいかず。
結局のところ、ただただ諦めずにいろんな募集をみて応募し続けるしかないんですよね。いろんな人に話をして、相談して情報交換して応募しまくるしかない。と、大した参考にもならないまとめですみません。
就活中って落ち込みやすいしカバーレター書くのも疲れますが、たまには息抜きしつつ自分を信じて頑張りましょう!